秋のグラディエント

わかってるの 本当は
愛の終わり 見ないふり
掌に落ちてゆく
ふたり色づいていた日々

秋の気配気づいてる
始まりはユーフォリア
永遠なんてないくせに
君はずるい

聞こえる
次の季節の足音
まだここで揺れていたい
目醒めたら
動けなくなる
グラディエント

わかってるの 本当は
愛の終わり 見ないふり
優しさと淋しさを
温い風で ごまかして
わかりあえたはずなのに
重ねるほど 遠ざかり
愛してるなんて
今更

ふいに漏れたため息に
消せないノスタルジア
夜に滲む雲のよう
いつも曖昧

止まった
秒針は幻で
都合のいい夢の中
さよならの
勇気ください
グラディエント

近づくほど 切なくて
離れるほど 愛しくて
強がりを隠しても
月が星が 照らし出す
ふたり育てたはずの愛
ひらり落ちる 音もなく
茜色の未来
探して

夏の熱が残ってる
冬になんてならないで
幸せを願うほど
染まる楓 舞い散って

わかってるの 本当は
愛の終わり 止められない
秋の日に募る想い
ずっとずっと 求めてる
わかりあえたはずなのに
重ねるほど 遠ざかり
愛してるなんて
今更
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