嗚呼素晴らしき音楽 (feat. 弦月藤士郎)

魘されて 覚める夜を数えた
その度思い出す夢の光景 幸せな日々

「少しでも生活が 楽になれば良い」
そう思って背負った 《政府の紋章》

飛び降りた《妹》が遺した《メール履歴》
手掛かりが示す誰かの痕跡 死への誘い

今以上の犠牲を 食い止める事が
俺に残る最後の使命

回した運命の歯車が
たとえ此の身を壊しても

黙した儘で語ること無き《運命の女神》
微かな希望を 手繰る糸達が繋がって
同じ想いはもうさせまいと 一人
古びたアトリエに辿り着く……

素晴らしき音楽を!
人の負の感情操り
終わりへと導くこの音色が
心震わすだろう?

向き合う火花 一歩も引くことは無く
放った弾丸は 白い額を貫いて
瞬きもせず 何事も無いように
塞がる傷口 呆気なく

小さい頃から大好きだった 兄さんが褒めてくれたピアノが
だけど私には才能も パパとママを裏切ることも
できなくて 一人泣いてた

ごめんね 言えなかったの
兄さんが家族のために
頑張ってくれたこと 知ってるから
私がこの家に居ることが
《規則》に反しているのなら
私の場所を探そう……
×