ビオラのように

何ども打ちひしがれながら
あの街角を左へ曲がる
この人生の繰り返しの中で
確かに俺は生きてきた
あの街角を左に曲がったら
その街は希望か 絶望か
そのどちらかを作り出すのは
俺自身に違いはないのだが
曲がり角にあるトーテンポールの店から
今日バースディーパーティーの声がする
あと何日かしたら、あの曲がり角の向こうは
きっと希望の街に変わっているはず

やっと見つけた俺のベンチに
ペンキ塗りたての はり紙が
疲れきってる 言葉だけが
ビオラのように響いている

こんな俺でも好きだと云うのか
オマエは いとしいBaby……
ビオラのように響いて 消えた声

たどりついたら なぜかどん底
サイレンの音が街へむかう
夜も眠れず 悪夢の風が
ビオラのように ふきあれている

白い紙きれ オマエの言葉は
「あなたはいとしのダーリン」
ビオラのように 流れるラブレター

ここはとどまる 街でもないけど
この俺 見つめる目が
ビオラのように やさしく光ってた

ビオラのように……

ここはどん底 ペンキの街だよ
それでも オマエの声
ビオラのように やさしく響いてた

ここはとどまる 街でもないけど
この俺 見つめる目が
ビオラのように やさしく光ってた

いつもオマエのことばかりだ
寝ても さめても
オマエがいるから この世は最高
寝ても さめても
いつもオマエのことばかりだ
ビオラのように光る瞳
いつもオマエのことばかり
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