新月になれば

この次の新月に君はお別れって言ったけど
こんなにあっけなく 僕ら離ればなれでいいの

日に日にやせ細って今では ほんの爪の先ほど
おかえり 他に気の利いたこと 出てこなくて 消えたくなっても

明日は無くなる月を見上げてひとり笑った
さよならなんて言葉を聞きたいわけじゃなかった

この次の新月に君はお別れって言ったけど
たわむれに カレンダーをめくることをやめたよ

夜更けに気が変わって すべてが丸く収まるのかも
ただいま 舞い戻った満月は都合のいい幻だったよ

ふたりが持っていた 心のドアの鍵
合わなくなったなら 意味ないのに捨てられない

明日は無くなる月を見上げてひとり笑った
いつもは見えない星の欠片がきらり光った

明日は無くなる月を見上げてひとり笑った
さよならなんて言葉を聞きたいわけじゃなかった
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