幻の光

あの人といた部屋にかすかな
打ち上げ花火の響きが届いている
別に大した思い出じゃない
忘れていいよと言い聞かせる

幻を見つめていただけ
さよならさえ告げないうちに消えた

あの日歩いた道も今では
小さな朝顔まばらに開くばかり
僕はと言えば性懲りも無く
光に群がる虫のままで

幻を見つめていただけ
さよならさえ告げないうちに消えた
真っ直ぐに愛していただけ
眩し過ぎて引き寄せられるままに

追いかけて 追いかけて 影も形もなくて
追いかけて 追いかけて 白い光の中に

幻を見つめていただけ
さよならさえ告げないうちに消えた
真っ直ぐに愛していただけ
眩し過ぎて引き寄せられるままに

さよならでも忘れないよ
眩し過ぎた幻 白い光
消えないで 消えないで
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