さよならの月~小唄入り~

貫くことが 愛ならば
見守ることも 愛でしょう
春の春のさくらの 言問いの
ひとり別れの 橋の上
月に小指を 透かして見れば
紅く流れる 恋の血が

初手はおかぼれ ちょっといいお方
今じゃ好きで憎くて 憎くて好きで
なくちゃならない好きな人

出逢わぬころに もどるより
今でも逢えて 良かったと
まるでまるで未練が 西東
追って来るよな 川の月
さくらハラハラ 小雪のように
舞って別れの 文を書く

しあわせでした 過ぎました
満つれば欠ける 月のよに
冷えた冷えたくちびる まだ紅く
熱くしびれて 人を恋う
たとえ離れて 暮らしていても
こころひとつと 誓う月
×