19歳のガレット

青春って言葉がずっと嫌いだった
刹那的なように思えてたんだ
昔を振り返って あの頃輝いてた
そんな風に語るのはごめんだった

僕とは真逆で何でも知ってた
好奇心旺盛な君に
恋とは別の世界 行くことだと
こっそりと教えられた

あの日 君と食べたカフェテラスのガレット
プレートに載っていた まるでクレープのような
僕には縁のないフランス料理の一つで
恥ずかしい思い出が甦る19歳(じゅうく)の夏

クラス会もなぜか 最近やらなくなった
それぞれの暮らしが忙しいのか?
君ともあの日から ずっと会ってないね
月日の川にいつでも 押し流される

唯一無二のもの ようやく分かった
そういう君の存在
ワンピースなくなったジグソーパズルは
完成することはない

僕も今ではそう ガレット好きになった
新しい彼女とは 食べに行ったりしないけど
色々なタイプをあれから食べてみて
やっぱり君に教えてもらったガレットがいい

あの日 君と食べたカフェテラスのガレット
プレートに載っていた まるでクレープのような
僕には縁のないフランス料理の一つで
恥ずかしい思い出が甦る19歳(じゅうく)の夏
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