天使の見た街

光が身体に突き刺さる
ここは何処かと顔を上げる
約束された幸福は
あの子の言葉で消え去った

空は暗い
雲ひとつないはずの暗闇は
眩しい光に包まれて
ここが夜だということを惑わせる

六時間と吐き捨てて
落とした あの子は
わたしに何を見せたかったの

こころを殺すこと、生命は軽いんだと
くだらないんだ馬鹿みたいだな
あの子は大切な わたしの幸福を壊して
こんなものを見せたかったのか

なにが悪いことか分からない
なんでわたしがここに居るのか
大切とは何か、涙とはなにか
愛とはなんだったけな

まだ、分からないよ

こころは殺せること、生命は儚いこと
わたしの一言で殺せること
あの子の言いたかったこと
言葉の意味すら、分からないよ
分からないよ 分からないんだ
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