黒田節

酒は飲め飲め飲むならば
日本一(ひのもといち)のこの槍を
飲みとる程に飲むならば
これぞまことの黒田節

峰の嵐か松風か
尋ぬる人の琴の音か
駒ひきとめて聞く程に
爪音(つまおと)しるき想夫恋(そうふれん)

春の弥生の曙に
四方(よも)の山辺を見渡せば
花盛りかも白雲の
かからぬ峰こそなかりけり
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