winter pupa

乾いた風 頬を撫でる
穏やかな季節 終わる頃に
放さないで 私の手を
長い冬の夜 眠る前に

紅く華やいだ 森さえもやがて
色なき秋風に 拐われて舞い散る
私 眠る さなぎのように

季節は今 時を止める
滲む水彩の 雲流れる

いつも あの頃も 同じ夢 観てた
クレマチス咲く頃に 羽ばたいて飛ぶの
長い冬の夜 放さないで この手を
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