grayscale

暗い空
厚い雲
光も見えないな

目が覚めて
薄明かり
隣で眠る背中が遠く

雨を待つかのような空が
重くのしかかる

君を消したこの世界は
いつだって私を嘲笑う

「届きそうで届かないものはきっと
届かないままの方がいいんだね」
「叶わないものこそが夢なんだって」
そんな壁壊してやろう
ほら手を繋いであの空に見せてやろう

晴れ渡る
片隅に
逃げ遅れた雲が

ひとりきり
あいの風
ゆっくりと幸せを運んだ

夕立に降られたあの帰り道に
見た大きな虹の色を
片時も忘れちゃいないから

届きそうで届かないものはずっと
手を伸ばし続ければ届くはずさ
夢は叶うって約束を交わそう
壁なんてもうひとつもない
私だけはそういつでも
君のそばに

こんなにも弱い私の手のひらで
取り戻すって決めた、君の心
辛く悲しい時は振り返ってよ
君はもうヒトリじゃない
たなびく雲の行方は決まった
迷いは宵闇に消えたYour life.
×