ALL OVER

僕の全てを 丸ごと全てを
知らないままに
得意なふりをして
笑っている 歌っている
僕だけど いつかわかるのかな

かたちのない不安を
飼い慣らした日々が
僕の腕を噛みついた
あの日からずっと
今日までの日々
涙を流す理由を探してた

それでもどうにか
涼しい顔でやってきたんだ

世界の全てを 端から端まで
知らないままに
賢いふりをして
老いてゆく 消えてゆく
僕らには 罪はないのかい

毛玉 穴だらけ セーター
引き出しの奥から引っ張り出した
「助けて」を声に出せない僕の
思い出に灼かれてよれよれさ

誰の為でもなく
素直でいたいと願う

血まみれでもがく姿を
嘲笑うやつに何がわかる

君の全てを 最初と最後も
知らないことも
知らないふりをして
触れている 眺めている
僕は 醜くはないのかい

愛を求め彷徨った
生傷も癒えないまま
目の前を過ぎる時間と悲劇と悲鳴に足を止める

この宇宙が大きすぎて
目の前だけを見ていたくて
でも隣でいつも睨んでいる

世界の全てを 端から端まで
知らないままに
賢いふりをして
老いてゆく 消えてゆく
僕ら

この世界の全てを 端から端まで
知らないままに
平気なふりをして
抗ってる 生きている
僕ら 美しく
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