禁じられた果実

服の中に縫いついた 値札を剥がしている
一度の間違いで張り裂けた 未来を繋ぎとめたくて

汚れた身体で彷徨う 先見えぬ明日を手繰る
君を守って得た傷は ぼやける夢を見てた証

それは疾うに禁じられた事だとわかっていた
また手放した未来を ほんの少しだから

愛に触れてみたくて

人で在りたくて

呪われた果実は重く 朝日を睨め付ける憂い
裏切るならばはじめから 誰ひとり優しくしないで

「嘘吐き」 嘘吐きだなんて詰る資格もない
醜い心を許してほしいよ

歪んだ景色で彷徨う 劈く耳鳴りと眩暈
暗闇の中で彷徨う 覚めない夢を見ている

どれだけ世界を憎んで どれだけボクを殺せばいい
裏切るならばはじめから 誰ひとり優しくしないで
もう触らないでいて
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