BlackEye

一つ、
黒い飴玉を噛みつぶすも同じ。
あなたの体について
こんなに詳しくさせておいて、ずるい人。

会えなくても会いたい、さわってほしい。
さわってよ
よくやってくれたように、
毎晩やってくれたように、
首筋のそばかすがすきだと
あんなにも口づけたように、
たったもういちどだけでも
はげしく指を絡ませながら
見つめてはくれないの?
見つめてもくれないの?
さした魔だと逃げるまえに
10本の指紋で汚しつづけた、わたしを見て。
ひどい在りようよ…。

うたってよ
走っても、キイが違っても、
あなたがよく聴かせてくれていた、ゴールデンレディ。

なにもかも、あなたが招いたこと。

たったもういちどだけでも
はげしく指を絡ませながら
見つめてはくれないの?
見つめてもくれないの?
さした魔だと逃げるまえに
10本の指紋で汚しつづけた、わたしを見て。
ひどい在りようよ…。
同じような執着だけ育つなら
今あなたにつぶされたい。
受話器ごしは午前2時だった、
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