L'oN

こんな嘘の世界壊してよ

まるで夢を見てるような景色でさ どこか嘘じゃないことを願っていた
だけどいつか覚めるのが夢だって 静寂(しじま)の途中で分かってたんだ

普く噂話に縋っても 三葉のクローバーで妥協した
しがない“キミとだけの秘密だから”
さぁ語りましょうか 何度だって

一片氷心(いっぺんのひょうしん)的な衝動
遮二無二足掻き喰らい再三嗤い
あの日の言葉 刃なんて四の五の言わず 願う十風五雨
第六感頼りで七転八倒擦り減って
奇々怪々 課せる難題 生殺与奪正解を睨む

明日なんて来なくたってこの世界の端まで行こう

司る 運命も刻限も変えてやれ 過去も未来も階段状に並ぶ現在(いま)も
鏡に映った悲しい顔を見て平気なフリなんてうんざりだ

ねえ 内緒の内緒のあの話
薄暮の迫る十六時過ぎに茜に染まり居るんだ

こんな嘘の世界壊してよ

夜の帳の向こう側の月に 人が降り立ったことがあるんだって
本当も夢も嘘みたいだけどさ 偽ったメデタシじゃ

ダメなんだ ダメなんだよ 最後の日が決まったって
ちゃんと寝て ちゃんと起き ちゃんと生きたいな

もう何十回何百回何千回何万回 苦難や困難があっても
また何百回何千回何万回何億回 立ち上がるよこの脚で

いつかなんて待たないで薄明の先を掴もう 嗚呼

最初っから全部わかってた 誰が死のうがどうだってよかった
どうだって よかったはずだったのに

キミに生きていて欲しいと思ったんだ 都合がいいだけの絵空事だとしても
平気なフリなんてうんざりだ もう嫌なんだ

司る 運命も刻限も変えてやれ 嘘の仮面も纏う罪と罰も全部
普く言葉で恍け誤魔化した つまんねえ答えなら上等だ

ねえ 内緒の内緒のあの話  三番目にあるあの場所には
今日も君が居るんだ

こんな嘘の世界壊してよ 素敵な嘘をありがとう
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