裸の言葉

真夜中に歌うメロディを
朝になって後悔してる
あの頃の僕をぼんやりと見てる今に似てる
差し出された道の向かう先が
正解だとただ信じては
辺りをゆっくり見渡して
言い聞かせているんだろう

裸の言葉にいつからか怯えて
地に足つかない日々が続くけど
踏み出す一歩がどれだけ小さくても
誰かがその足跡を踏んでいる

久々に会う永遠の友と
自分を比べて劣等感
だけどアイツも悩みを抱え
別々を歩いている
嘘や本当さえデジタルな
画面越しのこの世の中じゃ
今泣いていることさえも
気付けやしないんだろう

隠した涙はどこへ流れるんだろう
乾いてたものを温め直したい
飛べない翼ですら意味を持つんだろう
見えてることだけが全てじゃない

言葉を交わすということは
時に裸で抱き合うよりも温かい
聞こえるか

頼りない記憶で記された僕らの
いつかのダイジェスト
今になってこんなに
輝き出すのは
疑うことさえ
難しい程に真っ直ぐな
“目をしていたからで”
たまにはあの場所へ帰ろう
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