you

今さっき急に降り出した雨の中 僕は傘もささずに佇んでる
雨に打たれて湿ったアスファルトが
生温い臭いを放ってまた僕を惑わせるよ

陰りの見えた才能に脅えた僕は 全て君のせいにして遠ざけた
繰り返しずっと聴いているメロディーの中の僕が自分自身を嘲笑う

君がくれた優しい笑顔が いつだって僕を気付かせる
空を見れば虹が架かっているから 君にだけ伝えたい
ありがとう

仕事がうまく行かなくて自棄になる僕を 誰も癒してはくれないから
何故ダメかって考えないまま逃げようとするけど
今逃げたんじゃ この先 生きて行く意味も分からない

君がいつか打ち明けてくれた痛みも今やっと頷けるよ
いつの間にか忘れた笑顔も 君に会えば思い出せる
そんな気がする

交差点で信号待ちをしている 年老いた夫婦を見る
仲睦まじく手を繋いでいる 僕の心が一つに固まる

君に宛てた想いが届くなら 何遍だって僕は繰り返す
いつの間にか流れていた涙 君にだけは見せられる
僕がいつか唄えなくなっても 君だけは守りたい
だから今この歌を君にあげるよ
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