数え切れなくても数えろ!

140億年前 秩序極まる点な宇宙が ビッグバン
重力、電磁気力でたまにトラップな 非平衡開放系
時に星や命な秩序作るも 無秩序な平衡に向かい
宇宙は発散 熱的死となる エントロピー(S)増大の法則

それを時間の矢とし 地球の自転周期を1日とし
公転する太陽も 2億5千万年で銀河公転

宇宙の膨張速度 秒速70kmとして逆算
140億年前 全ての銀河が1点に集中
30兆×1兆の水分子 1リットル沸かすとは
ヤカンの底で炙られる 最初の分子から順に熱が伝い

個々の分子振動のばらつき いずれ平均化 温度に顕在化
低確率ゾロ目 高確率ランダムが吸収
母数増え 高確率組み合わせ数が爆増
熱もサイコロも 大数の法則に向かう 熱力学第二法則

そんな巨大な数なんて 数え切れないと諦めないで
数え続けたボルツマン カオスの中に統計見出し
桁外れな状態数(W) 指数で追いすがるが弾かれ
やむ得ず 指数の逆操作 対数で圧縮し定式化

水分子・乱雑状態数(W) 温度に導く
ボルツマン定数(k)が 無秩序怪物エントロピー(S)を
S=k×loge Wだけで捕獲に成功 でも誰もそれを信じようとせず
自殺したボルツマンの墓に刻まれた S=k×loge W

対数(loge)は ヒトの間尺じゃ捉えきれぬ 莫大な変化量
イメージ内に圧縮し 直感的理解を助ける
pH(酸アルカリ) デシベル(dB) マグニチュード(M)
放射能の半減期 星の等級
そしてボクの細胞数 37兆×100兆個の原子

エントロピーとは 数えられたコトが 数え切れなくなること
時間とは 数え切れない何かを 永遠に数えるためのモラトリアム
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