人ってただの筒じゃないですか

起き上がり気を付けて見渡せば
誰彼も内緒の言葉
(ことばかり)
知ってること並べてはハシャいでる
隠してるふりして掲げてる

自分一人のために抱えておいた
キラキラ全部はあげないから
ほらひとつひとつが嬉しいね

人ってただの筒じゃないですか
穿って見れば空っぽになりますか
どんな気持ちで動けなくなっちゃって
だってそれも人じゃないですか
包んでみればがらんどうだった
そこからはひとつひとつの秘密が
秘密がまた

ふっとした瞬間始まって
そのまま終わるだけさ
だけだなぁ
ふっとした瞬間始まって
そのまま終わるだけさ
怖くなっちゃって

「誰かのために」ばっかで
固めた外向きの顔
何かが足りなくなんだよ
何故だか下らなくなって

人ってただの水じゃないですか
揺らしてみればバラバラになりますか
雑多なままで並べてく六角形
だってそれも場所じゃないですか
暮らしてみれば荒んじゃったって
形から繕ってみましょう
それから
それからだなぁ

外ヅラのギャグがコケて
骨すら残らず燃えてしまったら
水を撒いてよ
そこにどんな花が咲くのでしょう

人ってただの筒じゃないですか
穿って見れば空っぽになりますか
輪っかの中で眺めていた金木犀
だって僕ら人じゃないですか
はしゃいでコケて
がらんどうだって
涙目の顔で笑おう
次はまた何処へ行こう
疲れたらちょっとは休もう
座ってさ
座ったのなら
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