紋白蝶が確か飛んでた

紋白蝶が確か飛んでた
真っ青な空 ひらひら舞うように
街角に迷い込んだか
少し 曖昧な僕だけのMemories

春色の服の上だけを脱いで
カフェテラスの椅子の背に掛けた頃
そう大人になろうとしていた

いくつか理由を探してみたけど
今でもよくわかっていなくて
もちろんあの日だって confusedしてただけ

自分のことが なぜか客観的に見えて
君の唇が動いてる間も
他の風景を見てた

紋白蝶が君の近くで
さよならなんて 何にも気にせずに
ただ 楽しげに 宙(ちゅう)を舞いながら
肩に留(と)まった
そう 自由ってこういうことだと
そっと僕に教えてくれたね
はっきり覚えてないけど
ロマンスは飛んで行ったらしい

もしこうだったら 仮定の話は
後出しジャンケンのようなもの
解説してみたって まるで意味がない

肝心なこと 思い出せないくせして
どうでもいいこと 覚えているのは
誤魔化したいんだ 自分を…

紋白蝶は 涙みたいに
景色の中を はらはら落ちるだけ
そう 僕たちは 視線合わさずに
ずっと 無口で…
ねえ お互い傷つかぬように
時間(とき)をここで止めてしまいたい
悲しみはフリーズしたけど
感情は羽根を広げて逃げた

紋白蝶が君の近くで
さよならなんて 何にも気にせずに
ただ 楽しげに 宙(ちゅう)を舞いながら
肩に留(と)まった
そう 自由ってこういうことだと
そっと僕に教えてくれたね
はっきり覚えてないけど
ロマンスは飛んで行ったらしい
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