蜜蜂

めまいが遠のいてしまうまでは
ゆらゆら揺れて待ちわびて
幾つになっても何かに間に合わないの
でもあなたにだけは間に合わないと

急ぎすぎないで
置いて行かないで
遠くへ行かないで
独りきりはもう苦しいわ

甘い蜜求めて昨日も明日も
同じ所彷徨っている
甘い風薫る静かな場所へ
二人だけのドアを閉めて踊る

廻り続ける 踊り続ける 探し続ける 蜜蜂のように

あなたは抱き締めて私の
渇いた心潤して
幾つになっても何かが噛み合わないの
でもあなたとだけは噛み合わなくちゃ

見失いたくないの
のみこまれたくはないのよ
離れてしまうのこわい
独りきりじゃもう歩かないわ

苦い水捨て去って昨日も明日も
あなたとなら彷徨ってもいい
荒い風けぶる未だ見ぬ場所へ
二人の眼に虹を映そう
×