サブタレニアン二人ぼっち

私たちどうかと言えば
土曜日の夜から
ついたり消えたりする
街の灯りを数えながら
古い映画みたいな
ため息もらしている

コニーアイランドの
恋人たちのように
うつろな愛からは
遠く離れたところで
肩をふるわせている
ため息つきながら

霧の中のサム・トリッピング
どうどうめぐりの二人に
うなづいてくれる木馬たち
抱きしめた顔も
霧につつまれて

愛をつきさしてみたい
もう少しだけ
見つめあってもいいから
時を燃やしてみようよ
夜の底で眠る遊園地
飛び越えて
すきとおった朝が来るまで
すきとおった朝が来るまで
すきとおった朝が来る―――まで
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