あおにもどる

あおのなかには いない いない
抗うように トゥナイト トゥナイト
もう出せない声と歌 君の泳ぐ海へ

急に懐かしくなるとき あの日といまを繋ぐとき
二度と触れない距離から あの人のことを思うとき

ソファーの下でほこりだらけ たなびくカーテンと風に舞う
自由帳に書きなぐられた 黒い蝶とナイフの絵の横に

僕がいた 顔を前髪で隠した
君といた とりとめのない会話の答えをいま

言えるのに ほら
あおのなかに僕ら いない いない
けど 夢にみること 変わらずに膝を抱えてる
抗うように トゥナイト トゥナイト
闇の中では空は黒 朝日が昇る頃にも
僕の中で 黒は黒のまま

冬の桜を食べるとき 秋色の蜜柑腐るとき
心の奥底に残してた 気の抜けた古いサイダーを

ばらの花束にぶちまけた 愛とはなにかと海に問うけど
誰もいないじゃないか ずっと雨も降る

ねぇ 君はどんな風に大人なんだい
あのナイフは ゲートで捨てられたろ

わかるだろ ほら
あおのなかに僕ら いない いない
いま 懐かしむこと やめられず空を見上げてる
雨の降るように トゥナイト トゥナイト
濡れても海は海のまま 流した涙乾いても
僕の中で 海は海のまま

引き伸ばされた押し花 滲んだ色は暗いあお
この寒空と同じ色 けっきょくさ、の続き

言えるのに ほら
あおのなかに僕ら いない いない
けど 夢にみること 変わらずに膝を抱えてる
雨の降るように トゥナイト トゥナイト
濡れても海は海のまま 流した涙乾いても
僕の中で 海は海のまま
僕の中で 黒は黒のまま
僕らは僕らの海のまま
あなたはあなたの花のまま
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