あぁ故郷よ

あの山あの川 茜空
俺のふる里 晩秋しぐれ
じっちゃん熱かん 酒呑む頃は
ばっちゃん囲炉裏で こっくりこ
音もたてずに 夜がくる
山の向こうに あぁ故郷が

あの時あの友 ガキのころ
惚れたあの娘(こ)は あいつと一緒
むかし悪ガキ 暴れん坊が
別れ間際の 男泣き
あれは汽笛か 風の音(ね)か
山の向こうに あぁ故郷が

あの月あの雲 流れ星
遠いふる里 雪降るころか
母の吊るした 干し柿ゆれて
帰る田舎の あたたかさ
俺を呼んでる 待っている
山の向こうに あぁ故郷が
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