ghost forest

さあ目が覚めたなら
あそびにゆこうよ
ここはこどもの国
みんな笑ってる

ガラス玉の瞳には
燃える朝日
火傷していることにも気づかないで

生まれすぎた命が
あぶれて寄り添い
終わりのない影踏みに
いそしむの

静かの森へようこそ
もう何も心配いらないよ
いっそ心ごと捨ててしまえば
誰かが拾ってくれる
君じゃなくてもいい明日だと

何者にもなれぬならと
明け渡したあの夢が
かさぶたの奥で熟し
ひとりぼっち朽ちてゆくのを
待っているだけだとしても

意味をください
生まれ落ちた特別を
用意された特等を
あの星のように
そこにあるだけで愛でられるのならば
この夜闇にずっと独りきりでもいい
なんてね

失敗作だと
ようやく気づいたこのお城
「もういいかい?」
誰も応えはしないから

静かの森へ行きましょう
現世に別れを告げて
甘い甘いお菓子を頬張ってさ
まあるくなっていきましょう
形あった頃を忘れて

どこから来てどこへ行くの
知らなくてもいいこと
禁忌の書は燃やしておいで
うしろを向いたら
魔女に石にされてしまうから

安らかにおやすみよ
誰かに呼ばれても
耳を傾けたらだめだよ
それは悪魔のささやき
アルファルドの在処を
もしも見つけてしまっても
決して追い求めないで
ここにずっといて

静かの森へようこそ
もう何も心配いらないよ
いっそ心ごと捨ててしまえば
誰かが拾ってくれる
君じゃなくてもいい明日だと

何者にもなれぬならと
明け渡したあの夢が
かさぶたの奥で熟し
ひとりぼっち朽ちてゆくのを
待っているだけだとしても
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