びわ湖しぐれ

仕舞い忘れた 風鈴の
音に急かされ 旅支度
びわ湖しぐれに 追われるように
蛇の目を斜めに 差しかけて
なみだ堪えた 北国(きた)街道

意地が棹さす この胸に
今は帰らぬ 時の坂
揺れる想いに けじめをつけて
あなたにもらった 髪留めを
深く沈めた びわの湖(うみ)

両の手合わせ しあわせを
祈る心の 儚さよ
観音様の 情けにすがり
いつか来る春 ゆめ暦
願う夜明けの 鐘の音
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