沖田総司

優(やさ)な柳(やなぎ)に 似合いの美男(びなん)
なめりゃ総司の 思うつぼ
さわく千鳥に 微笑みくれて
抜けば玉散る 菊一文字
加茂川の
月も二つに 泣き別れ

限りある身を 燃やして生きる
夏の蛍が 愛おしや
鳥羽であばれて 伏見で荒れて
どこで散ろうと 新撰組の
名と共に
残る総司の 青春譜

人は切れても 心は切れぬ
泣いてくれるな 京娘
枯れる葵に 命を預け
さらば 名残りの 鯉口切れば
降りしきる
雪に血染めの 蝶が舞う
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