ミモザ

あなたとの日々が終わる合図が
まさかこんなに明るいなんてね
苦くて恥ずかしい日もあって
はしゃいで仰いだ空は高くて
笑い声が響いてたね

夢を見た
今は遠いあいつも居たよ
窓の外
今年も夏が来る

思い出の一つなんかにしないでほしいよ
あたしいっつもノロいからさ
季節に追いつけなくて
今日も歌うの
見送りなんか行かない

風を待ってる
全て攫ってく

寂しさの意味がわかるまでは
怖いものさえ何もなかったの
飽きたならすぐに取り替えて
すれ違ったならそれまでだって
楽しさだけ追いかけてた

幸せを求めるほど傷も増えてって
解いた糸を
結べないまま目を閉じては

不器用でもどかしかったあなたの優しさに
あたしずっと気付かなくてさ
今更泣きたくないのに
もう聞こえないの
呼んでくれたあの声
言葉が渇いてく
心は彷徨う

思い出の一つなんかにしないでほしいよ
あたしやっぱりノロいからさ
季節に追いつけなくて
今日も歌うの
いつかの光信じて

風を待ってる
全て攫ってく
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