夢椿

赤い椿の 色より燃える
熱い情けの 恋一夜
瀬音枕の 乱れ髪
肌をよせ合う 肌をよせ合う
夢椿

冬の川面に 名残りの花が
ひとつ揺られて 流れゆく
つらい運命に 泣こうとも
悔いはしません 悔いはしません
夢椿

雪の重さを 忍んで耐えて
命散らせる 花哀し
一生一度の この恋に
酔って咲きたい 酔って咲きたい
夢椿
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