真昼の国

真昼の国で
見つけたひと
熱いお茶の蜃気楼に
やられた途端 始まってた

みじめなようで 誇らしいようで
ただオアシスを目指す鴎
生き甲斐なんて
砂埃の煌めきのように
些細でいい

tick tack 時を溶かして
のぼせてる心のままで
「失踪しましょう」
tick tack なんて言えないね
まだ青い未来の種が芽を出した
そんな予感は勘違いですか

癒えない渇きを
癒せるのは
自分だけだと知っていても
愛のそばで 微睡みたい

無傷のまま ここにいたら
きっとあなたの価値に気付けなかった
暖かな海へ
角砂糖よ崩れてゆけ

tick tack 時を盗んで
のぼせてる心のままで
どこへゆきましょう
tick tack バカンスの果て
いつかこの未来の種が実をつける
そんな予感は勘違いですか
×