虹を越えて

夜の中にいた 光など見えず 記憶の隅は翳り彷徨う影
塞ぎ込んだままどこへも行けずに 乾いた喉に張り付いた声は

絶望を歌えるほど強くはなくて蓋をしたあの日からどれくらい?
きみがいない世界を生き抜くのは簡単じゃないけど 今のぼくらなら

雨上がり虹を見上げればそこにきみを想うだろう
ひとりじゃない ぼくはもう逃げたりしない
命を吹き込むように高らかに鳴らす音よ
どこまでも響き渡れ

夢の中で見た色褪せた日々は 手を伸ばしても二度と掴めなくて
それでもぼくらは進んで行けるさ 確かなものは今はまだなくても

美しく飾られてた思い出たちに囚われた心から抜け出した
ぼくが生きる世界は予測不能で単純じゃないけど 今はそれさえも

譲れない夢の向こうには今もきみが笑うから
キレイじゃない世界にも光は射して
傷だらけのままでいい ぼくらしく鳴らす音よ
どこまでも響き渡れ

虹を越えて きみの元へ
雨上がりの歌声に乗せて

空に掛かる橋に今ぼくら明日を描いてる
生まれては消えてゆく命を燃やし
振り返り辿り着いたこの場所で鳴らす音よ
きみへと届け

抱きしめた手の中 きみの名前を宿した
ひとりじゃない ぼくらもう逃げたりしない
強くなった絆を手に向かい合って鳴らす音よ
いつまでも響き渡れ
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