名前

私が生きている証は熱く流れてるこの涙
誰かに愛された証は 私の名前にある

一言で砕け散る 積み上げた世界が
一言で塗り替わる 昨日までの現実
震える体が夜を羽織って 今夜も当てもなく歩いている

ネオンが空に咲く頃には 街中の家が瞬いてる
帰る場所のない悲しみは深く 私の心にある

気にしないふりをして 憎しみを笑顔に
滞る一日をため息で流して
独りは楽だと強がってるけど 時々人間をやめたくなる

孤独の根を土に張ったら 嵐も耐える木に育った
それでも誰かと繋がり生きたい 私の願いがある

昔、あるところに子供が生まれ
名前をつけられ愛された。
過去を辿ればそこには誰もが初めて感じる温もりがある
今、思い出した

私が生きている証は熱く流れてるこの涙
誰も奪えない真実は 私の名前にある

夜空を舞うホタルのように弱くて小さな光でも
誰かを照らして繋がり生きたい
大地に花咲く希望の蕾は 私の名前にある
私の名前にある
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