二百十日

上陸する台風 恐るべき風速
荒狂う風力 吹荒ぶ暴風雨
降雨量の急増 河川の氾濫
浸水家屋には 沢山の被災者
慌しい気象概況
迫り来る高潮 急激な気圧の低下

観測所のレーダーは
いち速く急を知らせる
測候所のラジオゾンデは情報を集めてる
気象台は次々に注意報を発令
迅速な救助作業は休みなく続く
防災の科学 くい止める被害

めまぐるしい気象の変化
災いは今や過ぎて
流れ飛ぶ黒雲の合間より
こぼれだす幾筋もの光
屋根でボードで 我々は見上げる
拡がりゆく無限のコバルトを
輝ける天界を
明けゆく二百十日に
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