人生はまだ語れない

振り返ると このマイクと
共に私は 時を過ごした
何故唄うか たずねられても
うまい答えが 口で言えない
愛して別れた女(ひと)がいた
憎んで離れた友がいた
傷つきながら 舞台に立てば
そこにはいつも 歌があった
人生なんて 語れないけど
私は歌を 唄って生きてきた

今想えば 好きな道を
歩きつづけて 倖せだった
ただ若さを 支えにして
何も分からぬ 遠いあの頃
迷っておぼれた酒がある
眠れず悩んだ夜がある
泪のなかで 心に問えば
そこにはいつも 歌があった

人生なんて 語れないけど
私は歌を 唄って生きてきた

人生なんて 語れないけど
私は歌を 唄って生きてきた
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