女…夜噺ひとり言

あんな奴と… 言いながら
頬にこぼれる 涙のしずく
馬鹿だねぇ… あたし
夜のとまり木 絵になる女
ひとりよがりの 思い込み
惚れていたのね… いたのね お笑いぐさね

深酒(さけ)に今日(きょう)も… 酔いどれて
何かいいこと ありそな気分
未練ねぇ… あたしって
風の音にも 振り向くなんて
揺れる心の 淋(さみ)しさね
憎いあいつを… あいつを 待ってるみたい

いいじゃないと… 呟(つぶや)いて
注(つ)いだお猪口(ちょこ)に 涙が宿る
駄目よねぇ… あたし
ネオン夜噺 七(なな)色十(と)色
ひとりよがりの 語り草
弱い女ね… 女ね お笑いぐさね
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