ららら

北海道を目指し漕ぐチャリ
君がいそうな予感跳ね返る日差しが
どうもやけに煩わしい

10号線は永遠に続いて
横目に騒音
走る古びた列車に
どうも君が乗ってる
そんな予感がして

取り出したのは奥の方にあった
6日前の妙な期待感
溶け出した陽の輝きが
揺れて水面に映る

海岸線を越えて踏切
またもや騒音
運ぶ暖かい光が
どうもやけに恋しい
夏もうちょっと待って!

飛び出したのは奥の方にあった
8日前の異様な既視感
滲み出した血を撫でる風が
すでに夏を置き去りにしてで
ゆらゆら
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