希望の丘

「今日こそは良い事がある」
背後から声はする、が
頭の上の雨雲は今も晴れないままだ

闘う誰かの歌は
夜明けの街に今日も又、
脆い夢を震わせながら
歌われて空になる

足音だけが生きている証のようだ
裸足で駆け出したい、そんな気持ちは
路地の朝の霞の消されてゆく

「今日こそは良い事がある」
背後から声はする、が
頭の上の雨雲は今も晴れないままだ

足音だけが生きている証、のようだ
裸足で駆け出したい、そんな気持ちは
路地の朝の霞の消されてゆく

誰かの声が聴きたくて
今日も又、此処に来たが
誰の声も聴こえない
空に黒い鳥が飛ぶ
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