BRIGHT

切ない位に遠くを流れてゆく彗星から光浴びた僕の地球儀
記憶を失くしたまんまで僕を見てる君が見えるその胸元抱えたオレンジ

月の光浴びて ピアノ爪弾いてよ

夜が音をたてて 壊れてゆく そのあいだに
青い目したセルロイドが 僕の声を真似て笑う
君のピアノ 弾く指先 今微かに震えたから
少し 照れて 眠り薬 一つ口に抛り込もう

本当の事などいらない きれいな骨 残したまま
一人きりで何処へ行こう?

夜じゅう 君の事を 見つめてここにいよう

海沿いカーブを曲がれば波打ち際白いパラソル風に吹かれ転がり続けて
記憶を失したまんまの君が見える 太古の夢 木星から届く光

僕が走り出した その背中に彗星達
手を振るから 君のもとへ手招きして 指揮をとろう
時計台のベルが 響き 雑踏達 ふり返るから
そのあいだに 君をつれて 消えてしまう 風になろう

夏の終わり告げるプラチナから星の向こう
黒い海と 月の火照り 見つめたまま 眠ってしまおう
祈りよりも近い場所へ この想いが届くように
ヴァイオリンよ 夜を謳え 眩暈さえも音にのせて
×