悲しみに抱かれて

持ち疲れて いつか心の中に
冷たい霧がふりそそぐ
あの人は もうあの人は
帰ってこないでしょう
二度とこの胸に この街に

もの思いに 深く沈んだ顔が
今でもなぜか気にかかる
あの人は もうあの人は
忘れているでしょう
私のいることも いたことも

泣き疲れて ひとり見上げる空に
夜明けの星が消えてゆく
悲しみに あゝ悲しみに
抱かれて眠りましょう
心がはれるまで ひらくまで
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