東北道

奥の細道 芭蕉の道を
あの娘探して 歩く旅
峠いくつに 港をいくつ
越えて渡って 来たけれど
うわさかくした 湯のけむり
花の白河 振り出しに
雪の津軽へ 東北道

いつか青葉が もみじになって
遅い春来て 早い秋
ここはみちのく あの娘の故郷
やっと見つけた 足跡を
冬の地吹雪 消してゆく
白い灯台 岬道
照らせ行く先 東北道

月も晦日で あの娘の歳も
やがて三十路の 風が吹く
どこにいるやら 幸せだろか
訪ね疲れた 旅まくら
ひとり泣いてる 夢をみた
詫びを一言 言いたくて
影を追いかけ 東北道
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