灯り

空っぽに見える世界から
私以外が消えたような
何度独りになれば
あなたを忘れられるだろうか

あなたに会えば裸になって
仏く痛みに灯る灯り
あなたに会えばただただ笑って
泣けるのだろうか

怖くはないわ燃えていようと
気付きもしない程愛したから
「あなたの為」と生きられるのなら
それだけで良かったから

私を忘れてどうか幸せでいて
誰よりあなたであなたらしく生きて
あなたを忘れてしまったら私
私じゃないから

怖くはないわ
燃えていようとも
あなたが居なくとも私は生きていくわ
灯りを灯すの
あなた以外の「誰かの為」にと
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