京都の夜

はなやいだぼんぼりのかげに
恋物語がまたひとつ 消える祇園
激しく燃えたあなたはもう いない

別れないでと 抱きしめて
愛してくれた あの人は
白い夜霧に 消えたまま
淋しく今日も 求めてうたう
甘い京都の夜は ふけゆく

ばかなひと
どこへ行ってしまったの
シャネルの匂いが甘いねって
あなたのはげしい吐息が
まだ耳に残って
私を苦しめるの

聞かせておくれ 今一度
優しいあなたの ささやきを
祇園の雨に 濡れながら
シャネルの人を せつなく今日も
さがす京都の夜は ふけゆく
さがす京都の夜は ふけゆく
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