午前4時

あなたは眠りについた
そして手をさしのべる
私 天使になれたかしら?

どこまでも降り続く
その髪に頬に 舞い降りてくる
まるでこの部屋中
鳴り止まない 音楽

あなたを失う淋しさに
待ちわびるのは
時間を巻き戻す
奇蹟だけ

今ならまだ 昨日に
戻れそうな 気がするのに

もうすぐ扉が開いて
影が あなたを連れてゆく
そして 何ごともなく
今日は 始まるでしょう

窓辺にのぞく 白い月
語るすべもなく 見下ろしている
せめて 朝が来るまで
私の味方でいて

震える指先
目の前の あなたの唇へ
最後のぬくもり
さよならと

消える星座 片隅に
あなたへと祈る

どこまでも 降り続く
緩やかな朝陽の中
またひとつ 悲しみは
昇ってゆく
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