falter

惑う足で滲む雨が僕を起こす 日々の中へ
他愛もない夢はいつかどこかに消えた
例えばそう 君が言ってたおとぎ話みたいに突飛で
虹を掴む手のひらから零れた色

笑い声が響き渡る教会で
夜を燃やして君は眠りにつく
カタルシスも忘れたように巡る
君の傷痕覗いて、二人だけの秘密を

落としてしまった。
窓辺、揺れている。
灯してまた、
跳ねる、私の音。

また全てを流すように雨が降る
瞼の奥で押し潰して消える脳裏
忘れていなくても 枯れてしまっても
言葉で繋いでも
もう、遅いよ

指を噛んで 君の仕草真似る
空は海を 飲み干したように蒼い
羽根の生えた汚れも無いからだで
あと幾つ間違えたら 君に近づけるだろう?
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