黒い帽子

忘れましょうか あなたのことは
あの日の写真 海に投げ捨て
心の傷も 身体の傷も
時の流れに 浸せば治るさ
知ったふうに うそぶけば
空に漂う かもめが笑う

黒いフェルトの 帽子がひとつ
すてきれないで 壁にかかって
愛したことは 嘘ではないが
憎んだことも 何度もあった
地図で旅した あの町に
あなたと行く夢 果たせぬままに

黒いフェルトの 帽子かぶって
季節外れの ひとり旅
ふりあおいだ 青い空に
明日もおいでと かもめが呼ぶよ
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