Atoms

初めからこんな為に 生まれたんじゃない
僕の存在価値は
掲げ合う理想を笑って 歪んだ感情で
ボクを持て囃して 利用してるんだ

広げられた常識や 理屈は透過した
まるで最小構成で出来た
飛び交う原子のように

砕かれたボクのココロは 涙さえも蒸発して
溢れ出す連鎖反応を 止め処なく垂れ流してくだけ
時には抑制され過ぎて 自由さえも失っていく
誰に委ねた理由(わけ)もない ボクの人生だったのに

輝いた未来を秘めて 生まれたんだって
白衣の人は言うけど

色も無く走るボクらに 光を与えた
あなたはもういないから

築かれた知識は 可能性を押し曲げた
グルグル回る矛盾だらけの
科学のココロのように

崩れ去るボクのカラダの 目の前で消え去っていく
守りたいはずのキミさえ いつも傷つけてしまうばかり
憐れだと泣き叫んでも 投げ出して逃げたくても
行く当ても無い こんなボクはどうすればいいの?

グラグラしてるんだ この狭い足元は
語り合ったって なんにも変わらなくて
だからどうか 止めてよ
動きだしたロケットを
理性が無くなる その前に

砕かれたボクのココロから 無数のトゲが飛び出してく
どうしようもなく綺麗な 放射線を描き出しながら
抱えてたユメのカケラを 一つずつ溢しながら
もうボクなんて いないほうがいいと思ったんだ

いないほうがいいと思ったんだ
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