素晴らしき日々

真っ暗な部屋のドアを そっと覗いて
誰かいるか 呼びかけてみた 静けさよ
あいつは 出て行ったようだ

いくつもの 過ぎた季節
気配の消えた部屋に
暗い明かり灯す

堂々めぐりの 夜が満ちてゆく
相当やっぱり やられているみたい

薄れてく 月を追いかけて
寂しくないかと 尋ねてみたくなる

正気じゃいられない 素晴らしき日々よ
素晴らしき日々よ

真っ赤なバラの花束 最初で最後
なんて言って 照れた横顔 思い出す

サイレンの 音に紛れ
こっちへおいでと呼んでる
どこからか声がする

いつの間にか 明けてゆく空が
堂々めぐりの たどり着くところか

境界線の そっちのほうで
終わりが始まる 見たこともない朝

正気の沙汰じゃない 素晴らしき日々よ
愛すべき日々よ
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