ひとり旅立ち

赤い鞄には手書きの譜面が
ドレスの間に大切に入れてある
おまえは愛がほしくないのか
声をふるわせあなたはとめた
こんな私忘れて
なにもかも捨ててゆく旅よ
ひとり東京へ

外は荒海か夜汽車の窓から
ふるさと灯りが遠くなる闇になる
あなたに背くこの悲しみと
辛いわかれを歌ってゆくわ
こんな私許して
なにもかも捨ててゆく旅よ
あなたしあわせに

みはてぬ夢と泪を乗せて
嵐のなかを夜汽車は走る
こんな私忘れて
なにもかも捨ててゆく旅よ
あなたしあわせに
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