赤いひとさし指

ア ア 赤いひとさし指が
とつぜん でてきて
ぼくを指さす
きみ きみ きみは
なまけているね
じかんはたちまち過ぎる
気がついたときは
おじいさんだぞ――

ア ア 赤いひとさし指が
とつぜんでてきて
ぼくを指さす
なぜ なぜ きみは
生まれてきたか
なんにも考えないで
ぼんやりしたまま
それでいいのか――

ア ア 赤いひとさし指が
とつぜんでてきて
ぼくを指さす
いま いま いまだ
がんばるときは
涙もともだちなんだ
さびしさなんかは
なんでもないさ――
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