kemonomichi

遠き日々の砂の城は
月の波に拐われる
髪を撫でた白熱灯
瞼の裏蘇る

生きていく意味を
探し続けてた
空の色と変わりないのに

どうして どうして
私は私なの
見つけて 混ざり合う陽炎
築いて 壊して
通り過ぎゆく道
振り返って見れば大きな絵になるよ

探してみた言葉のせい
夏の色を見逃した
流れ出したフレーズの隙間
孤独と目が合った気がした

イヤホンはずして
風を聴いてみた
惑星と僕らは繋がってるのに

どうして どうして
あなたはあなたなの
教えて 離れゆく星たち
守って 壊して
ささくれた両手で
頬を包む ぬるく染まって 君が笑う

どうして どうして
私は私なの
見つけて 見つけて 見つけてよ

どこにも 居られず
彷徨い歩く日々
振り返ってみれば確かな
地図を描く

この足だから
辿り着いた
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